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    亀田家のパフォーマンス

    • 2007.10.28 Sunday
    • 00:21
    やっと騒動も落ち着いてきたところで、なぜか不当に叩かれることの多い亀田家のパフォーマンスについて擁護してみる。

    先に言っておくが、大毅の反則行為の擁護ではないし、史郎氏のパフォーマンス(セコンドがパフォーマンスとかありえない)の擁護でもない。この点について、誤解のないように。

    今回の亀田叩きに便乗するように、様々なメディアで亀田家のパフォーマンスは非難され、まるでボクシングにふさわしくないかのようなレッテルを貼られてしまった注1。

    しかしながら、本当にこれらのパフォーマンスはあり得ないのだろうか?僕の結論としては十分にあり得る。というか、日本の一般的なボクサーのあの貧弱なパフォーマンスこそありえない。

    まず、下を見て欲しい。稀代のヘビー級チャンプ、モハメドアリのマイクパフォーマンスである。
    http://www.youtube.com/watch?v=qxczlps5_bg&mode=related&search=

    聞けば、当然分かると思うが、自分で自分を"I am the greatest."とか言ってるだけではなく、他のボクサーをけなしたり、大変な勢いである注2。

    では、ボクシング発祥の地、イギリスではどうだろう?
    これだ。
    http://www.youtube.com/watch?v=8kXVhnxNuwQ

    この完璧に相手を舐めた勢い、派手な演出、まったく亀田家の及ぶところではない。

    さて翻って、日本のよくいるチャンピオン達を考えてみよう。彼らは入場の時何をするだろうか?上記のイギリスのチャンプ(ナジーム・ハメドさん)のように客を盛り上げるために、アクションを取るだろうか?もちろんしない。むしろ、彼らはこううそぶく、「ボクシングに派手なパフォーマンスは必要ない」注3

    一人のボクシングファンとして、上述のような怠惰な発言には怒りすら覚える。そんなことだから、まったく盛り上がらないことおびただしい世界戦を無給でやるとか、まるでボランティアの世界に落ちていくんだと、それすらわからないのかと腹立たしい。

    "プロ"ボクシングである。アマチュアの競技ではない。アマチュアスポーツであれば、パフォーマンスは必要ないであろう。観客が面白いかどうかは完全に無視して、しょっぱい試合を12R見せることに全神経を集中させても問題ない。試合前から相手を挑発して見せたりして、スポーツ新聞等のマスメディアになんとか取り上げられるように努力する必要もない。

    しかしながら、プロスポーツである以上、金を払って見に来ているファンにアピールする必要があるのではないだろうか?試合は例え結果的にしょっぱくなっても(競技である以上、出来不出来は必ず存在する)、コンスタントにそれなり楽しんで帰れるように努力する必要があるのではないだろうか?いい試合をできればそれでいい、という考えはあまりにもアマチュア的であり、青臭い。

    その意味で亀田家のスタンスは立派であり、プロであるといえる注4。大毅との世界戦に向かって、内藤は何か試合を盛り上げるための仕掛けをしただろうか?まったくしていない。試合を盛り上げるために汗をかいてパフォーマンスをし、自分を削ったのは全部亀田家である。すばらしい営業努力、賛辞こそすれ、非難されるべきものではない。営業の観点から言えば非難されるべきは、現役世界王者でありながら、ただただ亀田家に便乗して、試合しただけの内藤側である注5。

    亀田家のこの当然のパフォーマンスに違和感を感じる人が日本に多いとすれば、それはいかに今までの日本プロボクシング界が「顧客満足度の向上」の視点において、手抜きをしていたかという悪さ加減のあらわれであろう注6。


    注1 http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20071026mog00m050034000c.html
    注2 ちなみに彼はよく試合で勝った後にも、リング上でよくこの台詞を言っている。相当、自分が大好きであることが分かる。最終的に彼のニックネームは皮肉と賞賛を込めて"the greatest"になった。
    注3 大橋秀行・東日本ボクシング協会会長 礼儀正しくなればなるほど、地味になればなるほど光る http://happy.woman.rakuten.co.jp/news/sports/story.html?q=photo02mainichiF20071027k0000m050104000c
    注4 http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20071026mog00m050034000c.html
    注5 繰り返すが、上記非難はあくまで営業努力の観点からの話であり、試合上での反則云々の話とは次元の異なる話である。
    注6 個人的にはプロモーターとしての金平氏の動きも非常に腹立たしい。試合の自粛など2ヶ月でも3ヶ月でも大差ないのだから、なんで年末のかき入れ時に興毅に試合をさせないのかさっぱりわからないし、謝罪記者会見の際、100%聞かれると分かっている質問、"「ひじでもいいから目に入れろ」という言葉は言ったのか。"に対する原稿も覚えさせていない。営業マンとして理解に苦しむ。

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