妄想科学読本

  • 2008.02.24 Sunday
  • 01:19
休日で暇だったのでザクマシンガンについて考えてみた。なおこれ以降の記事に関しては専門用語が飛び交うため、「ザクマシンガン」という語彙にピンとこない方は読んでも面白くないかもしれない。また、基本語彙に対して注釈はつけない。ただ、ザクマシンガンという語彙にピンと来て、かつ理系の方はぜひ最後まで読み切っていただきたい。

ザクマシンガンについて、まず下記のwikipediaを参考にされたい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%82%AF

"120mmマシンガン
主にザクが使用していたことから通称「ザク・マシンガン」と呼ばれる主要携帯兵装であるマシンガン。薬室上部のドラムマガジンと呼ばれる円盤型弾倉から給弾される。ザクI登場時に開発されていた105mmザク・マシンガン(型式番号:ZMP-47D 内部の僅かな改造により120价討鮖藩僂靴進もある)や120mmザク・マシンガン(型式番号:ZMP-50B)の発展型でありドラムマガジンは水平型に改められている。型式番号は「ZMP-50D (M-120A1) 」、「ZMC38III」、「MMP-78」などいくつものパターンがあり、細部の仕様もそれぞれ異なり、これは生産会社や工場によるバリエーションであるとされる。開発時には敵機として宇宙艦艇や宇宙戦闘機を想定していたため、破壊力を重視した榴弾や徹甲榴弾を使用する。また、宇宙での運用が前提となっていたため、射撃時の反動を軽減するため砲弾の初速は比較的抑えられている。そのため、地球連邦軍がMSを実戦投入すると低い貫通力という問題点が浮上することとなった。"


よって、

前提 .競マシンガンは宇宙空間で発射できる。
前提◆.競マシンガンの想定敵機は宇宙艦艇である。
前提 ザクマシンガンの速度には初速、中速、終速がどうもあるらしい。しかも、初速が抑えられているらしい。

で、問題を少しずつ明らかにしていこう。

まず、前提,茲螢競マシンガンは宇宙空間で発射できる性能を持っていなければいけない。もちろん宇宙には空気は存在しないため、何らかの形で酸素を供給する必要がある。この前提は恐らく、弾頭が2層式になっており、銃底をハンマーが叩くことで爆発が起こるのではないかという仮定をわれわれに起こさせる。この時点でも「マシンガンなんじゃなくて多連射ミサイルとでも呼ぶべきじゃね?」という疑問を我々に呼び起こす。

ところが、そこで待ち受けるのは前提△任△襦そう、ザクの仮想敵は宇宙艦艇なのである。宇宙艦艇と言えば、即座に思い当たるのががあの分厚い装甲である。それは大気圏突破及び突入の際に艦艇を守るものであり、非常に厚いことが容易に想像できる。データが手に入っていないが、戦闘を想定していない現代のスペースシャトルでも大概分厚そうである。ましてや、戦闘を想定して作られた連邦の宇宙戦艦がどれほどのものか。

ところが、そもそもザクマシンガンはたったの120mmしかないのである。120mmといえば、僕が乗っていた船に積んであった主砲と大差ない。また、見たところ、銃の基本構造に大幅な変化があったとは思えず、弾丸のサイズもおそらく大きくは変えられないはずである。さらに持ってきて、上述の2層構造である。さらに徹甲弾の金属は減らされ貫通力は下がる。こんなもので、宇宙艦艇を落とせるのだろうかというのは当然の疑問であり、また落ちるはずがないというのも当然の帰結である。

しかしながら、真実は「落とせる」。なぜなら、1年戦争において実際にザクマシンガンによって、宇宙戦艦は何隻となく落とされ、地球連邦軍は壊滅的打撃を受けているからである。ならば観測された事実によって、仮説は覆され、事実を説明可能な仮説によって再構成されなければならない。ザクとはまさに予想された戦力を大きく上回る戦闘力を持つ超兵器であったのだ。※1

では、なぜザクマシンガンは連邦の艦艇の装甲を貫くことができたのか。坊やだからではあるまい。もちろん、ジオンに正義があるからでもない。

ここで我々が思い出さなければならないのは、前提の部分である。ザクマシンガンは初速は遅く、その後加速していくという部分だ。しかし、銃口から発出された後はなんらの推進装置を持たない銃弾がどうやって加速するのだろうか。宇宙空間であるから初速も中速も、終速もあり得ないのではないか。

私はその答えを地球の自転と艦艇自体の速度に求めたい。赤道では1700km/hにも達する地球の自転によって、地球周辺であれば、発射後、重力にからめとられた弾丸が加速していくことはありうる様に思う。実際にスターダストが人工衛星にぶち当たるとかは聞く話でもあるし、なくはないだろう。この力を利用して、弾丸を加速させ、艦艇の装甲を抜くエネルギーを弾頭に与えるのである。つまり、ザクマシンガンで攻撃するときは常に地球の自転の向きを背にして敵艦艇に相対し、かつ弾丸の加速に十分な距離を保持しなければならない。また、地球連邦の艦艇自体の速度も考えられる。宇宙空間であるため高速で移動していることから、地球の引力が及ばない地点での戦闘ではこれを利用し、常に相手の進行方向に先回りすることによって、装甲を抜けるかもしれない。

なんと困難な戦闘だろうか。宇宙時代の戦闘であるにも関わらず、その風景は常に風上を取ろうと旋回を続ける大航海時代の海戦のようである。しかも、この状況にもかかわらず、お互いに宇宙速度で移動し続けるのである。

ここまで考えたとき、シャアが初戦で落としたという戦艦三隻という戦果がいかにとてつもない技量を示すものであるかを我々は十分に評価することができる。それはまさにニュータイプと呼ばれるにふさわしい、人間技を超えた戦績である。また、ここで我々はRX-78-2ガンダムに搭載されたビームライフルという、地球の自転の向き、相手の進行方向を無視して攻撃可能な兵器がどれほどすさまじい戦力を持っていたかを正確に判断できる。


以上が私の思索である。ぜひ、難癖付けたり、数値で証明したり暇な人はしてほしい。

※1 これほどの戦闘力をザクが持っているとは実際に戦闘するまではジオン軍ですら半信半疑であったに違いない。事実、ジオン軍で1年戦争前に主力とされたのはドズル率いる宇宙艦艇部隊であり、モビルスーツ部隊はキシリアが率いるマイナーなどちらかといえば補助部隊として位置づけられていることからも明らかである。

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  • 2019.05.02 Thursday
  • 01:19
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    コメント
    艦艇への攻撃は「ザクバズーカ」、時には核のそれでやっていたのでは。
    • さい1号
    • 2008/02/25 11:05 AM
    「ギレンの野望」だとそうですが、実際のところ、よくわからんらしいです。なにしろ、「ルウム戦役でシャア一人のために5隻の戦艦が撃破された!…に、逃げろ……」以外にヒントがないものですから。。僕はザクマシンガンでやったんだと信じてます!!
    • くわだ
    • 2008/03/09 11:54 PM
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