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    ヤングドラえもん

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      携帯電話が鳴る。僕はそれを取る。

      「のび太さん、今電話大丈夫?」

      しずかちゃんだ。もう付き合って長いというのに、いつも通り礼儀正しい。ただ声の調子が、いつもと違うことに僕は気付いていた。

      「あのね、のび太さん。できすぎさんが私にのび太さんなんかと別れて、俺と付き合えよって、言うの」

      「え、ちょっと待ってくれ。できすぎは○○ちゃんと付き合ってるじゃないか。」

      やはりだ。やれやれ別れ話かと正直僕は思った。一応は抗弁してみたものの、こんなのが意味がないことぐらい知っている。ところがだ。

      「どうでもいいわよ、そんなこと。とにかく、それがほんとにいやらしい感じで。」

      そう言って、しずかちゃんは泣き出してしまった。どうやら彼女にとっては大変なことらしいのだが、僕としては実は別れ話でなかったことにほっとしているのだ。さて、しかし、次は彼女の状況を解消しなくてはいけない。できすぎは僕の友達だし、彼女に彼を紹介したのも僕だ。できすぎが悪者じゃ都合が悪い。だから、僕はふと思いついたことを言ってみる。

      「いや、それは変だよ。できすぎはそんなやつじゃない。きっとスネ夫がドラえもんの道具を使ってやってるんだ。もう一回、できすぎに電話をかけてみたら?」

      「いやよ、いや。絶対いや。あの人、またしれっと『付き合おう』とか『別れれば』とか言い出すわ。」

      この会話をしながら僕はすでに家を出て、できすぎの家のほうへと向かっていた。彼女の拒否はもっともだ。そもそも、なんでスネ夫がわざわざドラえもんの道具を使ってまで、彼女をだまさなきゃいけないのか、その動機がまったくわからない。間違いなく、悪いのはスネ夫ではなく、できすぎなんだ。けれども、だからどうしたと言うのだ。僕は彼女をなだめながら、とにかくできすぎに会おうとした。

      「わかったよ。俺のほうから話してみるよ。ちょっと待ってて。」

      できすぎを見つけた僕はそういって、携帯電話から耳を離した。僕はできすぎに追いつくなり、彼の右肩を右手で後ろから握りつけ、頭を彼の左肩の後ろから覗かせてこう言った。携帯電話は通話にしたままだ。

      「やあ、できすぎ君、最近しずかと何かあった?」

      「いや、何も」

      「ああ、それならいい。ところでふと聞きたいんだけど、君の好きな子は誰だっけ?」

      「○○ちゃんだよ。」

      これでまあ、大丈夫だろう。いくぶん、強引だが、問題は解消され、悪いのはスネ夫になった。僕はできすぎを離して、携帯電話を耳に当てる。

      「やっぱり、スネ夫のいたずらだよ。できすぎは知らないって。」

      そう、しずかちゃんに話しかける。けれども、向こうからは返事はない。さっきまでの鼻水をしゃくり上げる音もしない。

      「しずかちゃん、どうしたの?」

      ______________________

      こんな夢を見た。いやまじで。初夢じゃなくてよかった。。


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        • 2013.10.10 Thursday
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        コメント
        (・∀・)イイ!! 是非とも続編の夢を見てくださいw
        • issei
        • 2005/01/06 4:12 AM
        村上春樹と夢十夜

        続編期待Σ(`∀´ノ)ノ アウッ
        • 極刑
        • 2005/01/07 3:28 AM
        まじで、夢ですから!!
        続編とか見れたら、むしろ見たいです。
        • くわだ
        • 2005/01/08 11:22 PM
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