ヤングドラえもん

  • 2005.01.04 Tuesday
  • 07:44
携帯電話が鳴る。僕はそれを取る。

「のび太さん、今電話大丈夫?」

しずかちゃんだ。もう付き合って長いというのに、いつも通り礼儀正しい。ただ声の調子が、いつもと違うことに僕は気付いていた。

「あのね、のび太さん。できすぎさんが私にのび太さんなんかと別れて、俺と付き合えよって、言うの」

「え、ちょっと待ってくれ。できすぎは○○ちゃんと付き合ってるじゃないか。」

やはりだ。やれやれ別れ話かと正直僕は思った。一応は抗弁してみたものの、こんなのが意味がないことぐらい知っている。ところがだ。

「どうでもいいわよ、そんなこと。とにかく、それがほんとにいやらしい感じで。」

そう言って、しずかちゃんは泣き出してしまった。どうやら彼女にとっては大変なことらしいのだが、僕としては実は別れ話でなかったことにほっとしているのだ。さて、しかし、次は彼女の状況を解消しなくてはいけない。できすぎは僕の友達だし、彼女に彼を紹介したのも僕だ。できすぎが悪者じゃ都合が悪い。だから、僕はふと思いついたことを言ってみる。

「いや、それは変だよ。できすぎはそんなやつじゃない。きっとスネ夫がドラえもんの道具を使ってやってるんだ。もう一回、できすぎに電話をかけてみたら?」

「いやよ、いや。絶対いや。あの人、またしれっと『付き合おう』とか『別れれば』とか言い出すわ。」

この会話をしながら僕はすでに家を出て、できすぎの家のほうへと向かっていた。彼女の拒否はもっともだ。そもそも、なんでスネ夫がわざわざドラえもんの道具を使ってまで、彼女をだまさなきゃいけないのか、その動機がまったくわからない。間違いなく、悪いのはスネ夫ではなく、できすぎなんだ。けれども、だからどうしたと言うのだ。僕は彼女をなだめながら、とにかくできすぎに会おうとした。

「わかったよ。俺のほうから話してみるよ。ちょっと待ってて。」

できすぎを見つけた僕はそういって、携帯電話から耳を離した。僕はできすぎに追いつくなり、彼の右肩を右手で後ろから握りつけ、頭を彼の左肩の後ろから覗かせてこう言った。携帯電話は通話にしたままだ。

「やあ、できすぎ君、最近しずかと何かあった?」

「いや、何も」

「ああ、それならいい。ところでふと聞きたいんだけど、君の好きな子は誰だっけ?」

「○○ちゃんだよ。」

これでまあ、大丈夫だろう。いくぶん、強引だが、問題は解消され、悪いのはスネ夫になった。僕はできすぎを離して、携帯電話を耳に当てる。

「やっぱり、スネ夫のいたずらだよ。できすぎは知らないって。」

そう、しずかちゃんに話しかける。けれども、向こうからは返事はない。さっきまでの鼻水をしゃくり上げる音もしない。

「しずかちゃん、どうしたの?」

______________________

こんな夢を見た。いやまじで。初夢じゃなくてよかった。。

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  • 2019.05.02 Thursday
  • 07:44
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    コメント
    (・∀・)イイ!! 是非とも続編の夢を見てくださいw
    • issei
    • 2005/01/06 4:12 AM
    村上春樹と夢十夜

    続編期待Σ(`∀´ノ)ノ アウッ
    • 極刑
    • 2005/01/07 3:28 AM
    まじで、夢ですから!!
    続編とか見れたら、むしろ見たいです。
    • くわだ
    • 2005/01/08 11:22 PM
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