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    高校ディベートを救おう

    • 2005.02.24 Thursday
    • 23:58
    1月でNAFAの専務理事を退任し、遠隔地であり、また出版会理事ではあることから顧問理事を辞退した私としては、まだディベート界に対して、多少の影響力を持っている内に、書かなければならないことを書こうと思う。

    英語ディベート界の縮小の危機が叫ばれ、事実大会の規模の縮小が続く最近である。これに対してNAFAをはじめとする大学英語ディベートの団体が行ってきた施策は概ね「中小スクワッドの支援」である。現在、NAFAでは新規開拓、スクワッド支援という2つの役職の専務理事がこの問題にかかり切りで対処している。

    しかしながら、それにもかかわらず、英語ディベート界の縮小傾向に歯止めがかかる様相は目下の所見られない。この現在の状況から言って、スクワッド支援だけでは英語ディベート界の縮小を止め、あるいはより積極的に拡大させるには不十分であると言うことである。したがって、現在取られている施策の他に新たな方法が提示されなければならない。

    新聞学的に言って、一つのスポーツをメジャーにするためには広報と内容の二つの要素が一般に必要である。いまNAFAで行われている新規開拓などの事業は大まかに言って、広報の分野に入る。まず、ディベートに触れてみることを担当しているからである。問題はこの次である、まずディベートに触れてみた彼らをディベートに強烈に引きつけるcontents、つまりスーパースター達がいなければ、彼らをディベート中毒にして、ディベートにそれからの2年〜2年半を捧げさせることは困難である。始めてディベート会場に来た人間の少なくとも2割に「こういう事がしたい」という強烈な憧憬をともなった理想像を提示できるようなスターを育成しなければならない。そう、ちょうど野球で言うところのイチローのような、あるいはオスカーデラホーヤのような(わからんか)。

    しかしながら、私の現役時代を振り返って、これでも一度はメジャー大会で優勝したディベーターでありながら、そのようなスター的なディベーターであったかといえばそうではないとしか言いようがない。また、ほかの多くのディベーターを見てもやはり、そういった領域には及んでいないのかも知れない。その一つの理由としては大学の2~3年間だけではそこまでのスキルを得るのに時間が短すぎると言うことがあるのではないかと思う。母国語でない英語で日本の一般人を魅了するようなディベートをすることはあまりに難しい。

    もし上のようなディベートをできる、あるいはそれに近いディベートが出来る人間を生み出せるとすれば、それは高校ディベートであると私は思う。高校の3年間+大学3年間で計6年間という膨大な時間を費やせば、あるいはその領域に手が届くのかも知れない。ほかの、いわゆる人気スポーツでは小学校からその競技が始まることを考えれば、それでも遅いのかも知れないが、少なくとも、大学から始めるよりは可能性は高くなる。

    しかしながら、この次代の中核になるべき、高校ディベート界が今、絶滅の危機に瀕している。私はここ3年間連続でインターハイのジャッジに行っているが、かつて(ほんの3〜4年前まで)強豪と言われた桐朋、早稲田ですらすでに部は潰れてはいないが、ディベーターがいないため参加できず、わずかに慶應の3つの高校が参加しているにすぎない(ちなみにインハイはわずか参加6パンツで、KJDLよりも小さい)。つまり、高校生英語ディベーターは慶應高校を除いてすでに絶滅しているのである。

    ここでかろうじて、慶應高校で絶滅を免れているのは、おおくKDSのみなさんの尽力である。彼らは後輩のためにセミナーを行い、ジャッジに行き(インハイのジャッジに行くと大概私以外はすべてKDSのディベーターであり、またKDSのジャッジしか来ない日もあるという)なんとか、高校ディベートを守ってきた。

    この状況はなんとかすべきであると私は考える。例えば、大学生であってもcaseを作るのには四苦八苦しているのだから、高校生であればなおさらであろう、彼らのためにモデルをつくることも必要かも知れない(より簡単な方法としては、彼らに共通のJDAの論題を使ってもらえるように頼んで、大学のモデルが使えるようにした方がよいかも知れない)し、また、彼らのために、現在、NAFAが大学生向けに行っているようなFreshman Seminarを行うことも重要かも知れない。また、高校生向けに現在大学向けにやっているような新規開拓を行う必要があるかも知れない。

    めちゃくちゃ勝手な話ではあるが、こういった長ったらしい理由のため、なにか少しでも大学生から次代を担う高校生のためにやってもらえたらうれしいと思う。というか、普通に考えて高校生で英語ディベートとかめちゃくちゃがんばらなきゃできないじゃないですか、なにか手伝ってあげましょうよ。

    本来ならば、自分がNAFAの専務理事だった時に思いつけば良かったのだが、いかんせん、思いついたのが後期のだいぶたった頃だったので。。。。正直すみませぬ。





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      桑田さんがお書きになられていた記事を読んで嬉しく思いました。 今年の1月上旬に「New Year\'s Debate」という大会がありまして、えぬさんやDTKさんとジャッジしてきました。 大会といっても、慶應&慶應女子連合が2チーム、桐朋女子、早稲田高等学院の計4チーム
      • osugi.com
      • 2005/03/01 6:56 PM

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